ラブ&マーシー

ご無沙汰です。盆過ぎてから秋らしくなってきましたね。日々色々追われて忙しくしておりまして、なかなか日記を書けません。
そんな中、遂にブライアンウィルソンの伝記映画「ラブ&マーシー」が広島で公開されました。公開初日に観てきましたよ。いやー、私が好きなブライアンが見事に描かれてましたね。
単なる天才伝でなく、とてつもない才能を持った人間が一方で併せ持つ、どうしようもないほどのもろさ。これですよ!そこに我々が彼にいつまでも魅力を感じるんですよ。
もちろんペットサウンズのレコーディングシーンなど天才ぶりを発揮する場面もしっかり描かれていて、グッドバイブレーションの辺りはゾクゾクしますね〜。ドラマーのハルブレインがシナトラ、エルビス、スペクターなどのセッションを経て、ブライアンのセッションを体験し、「君の才能はずば抜けている」と告げるシーン。ブライアンはスペクターとは?と聞くと「話にならない」。この時のブライアンの表情がたまらないんです。とにかく、時代考証と監修がしっかりしてるのでドキュメンタリーをみてるようになります。
ただ全般に過去のシーンと80年代のシーンがシンクロし人物が多いので、ある程度事前知識がいるかもしれません。
例えば、スマイルセッションでのヴァンダイクパークスなど、食事のシーンで突然出てきて、いつの間にかセッションに参加してるので彼は何者か?と思う人もいるかもしれません。
映画の中にただよう暗鬱な空気が、切ないのですが、これ以上はやめときましょう。是非観て下さい。
ビーチボーイズやブライアンの曲の素晴らしさ、そしてそこに潜む切なさを再認識しました。やっぱり私はこれからもずっとビーチボーイズを聴き続けるんだろうな、と思います。