神との遭遇

 とうとうディラン様、拝んできましたよー。72歳ですよ、信じられません。やっぱりかっこいい~。なぜかギターは一切弾かず、立って唄うかピアノを弾いていました。ピアノの腕はなかなかのものですが、PAがあえてディランのボーカルとピアノの音をかなりオン気味にしてたのでバランス的にはいまいちでしたが、それはみんなディラン聴きにきてるのでしょうがないですかね。しかしデビューから52年ですよ。風に吹かれてなんかもう唄自体が歴史的な存在ですよね。地位も名誉もお金もあるのに、それでも唄い続ける姿はやはりディラン。しかもほとんどの曲がアレンジやメロディーを変えているので全く別の曲のようです。同じことをやらない姿勢は知ってはいましたがここまでとは思いませんでした。お客さんが求めていることを一切やらないという、エンターテイメントとはほど遠いライブを続けているのは、逆にこれこそロックなんでしょうね。年とってもやっぱりディランです。こんな人、日本ではいません。しかし、歌ってる姿が60年代の彼を彷彿とさせて、不思議な気分でした。あの、映像でCDの世界のディランが目の前にいることが信じられなくて。

しかし、考えてみたら私なんてほぼ60年代から70年代前半のディランしか聴いてないんですよね。最近のはせいぜい数年前の『モダンタイムス』くらいでしょう。だから、ディランのほんの初期しか知らないってことなんですよ。でも私を含めてみんな60年代のディランを追いかけているんです。特に65~66年のフォークロック期の彼を。でもそれって本人からしてみれば迷惑な話で、俺はその後もっと長い間もいろいろやってきてるんだって思ってるはずです。だから今の自分を聴いてほしいと。それを暗に主張しているようで、さすがだなと思いました。ビートルズはいいんですよ、8年間しかないから、2,3年で初期、中期、後期とか言えるので。50数年やるとそんんな時期区分さえ難しいと思います。

しかし、ディランって考えてみると孤独なようで結構いろんなひととコラボしてたり、いろいろ曲提供もしてますよね。友達というか人脈もすごく広いしカバーもすごいされている。でもなんか日本では孤独なフォーク歌手のイメージ強いですよね。実際、カントリー、ブルース、ロック、ゴスペルなどかなり幅広い音楽性もっているんですけどそういう印象がない。それに、ビートルズ好きってみんないうけど、ディラン好きって人は周りにあまりいません。不思議な存在です。

 ゼップナンバは初めて行きましたが、難波のかなり南の駅でいえば大国町ですね。日本橋あたりは中古レコード屋が多く、昔よく回りました。が、久々にいくと今はアニメおたくの方々の店が多いですね。まあ今は自分もあまりレコードを買わないので、レコード箱を漁る意欲もありませんが。

 さて、ディランは次に日本に来ることがあるのでしょうか?ディランのライブを見たといつか年をとってから自慢したいものです。

コメントをお書きください

コメント: 2